ウィーン旅行①(セセッシオン)
さて、パリの旅行は終わり、今度はウィーンへと向かいます。
パリのシャルル・ド・ゴール空港にはマカロンで有名なLADUREEの店舗があって、可愛いかったのでパシャりました。
あと誰でも弾いてもオッケーなピアノがぽんと置いてあって、上手な少年がずっと弾いていておりました。そのお陰で空港がすごくゆったりとした、エレガントな空間になっていました。
飛行機で二時間もするとウィーンへ到着。
2月後半のパリはポカポカと結構温かくダウンが要らないくらいでしたが、ウィーンはすごく寒い!ダウン必須です。
まず向かったのは、
Secession(セセッシオン)。
月桂樹の葉をモチーフに作られた黄金のドームのお陰で一見、宗教の施設みたく見えます。
セセッシオンは「分離」という意味で、グスタフ・クリムトを中心に1897年に保守派から分離して結成された新しい芸術家集団、ウィーン分離派の活動拠点および展示館として1898年に建てられました。
ここでは、クリムトがベートーベンの交響曲『第九』をモチーフに描いた『ベートーベンフリーズ』が見られます。地下展示室にある全長34メートルの壁画です。
作品の中盤は人生の様々な苦悩が人だったりゴリラ?で描かれてて、重苦しくグロテスクでもありますが、それぞれが何の苦悩かを見分けるのが面白いです。
そして最後の場面で、楽園の天使たちが合唱する中男女が抱擁し、キスします。「この口づけを全世界に」という第九の最後の合唱とられた一節を表現してるんですね。
左側の女性達の恍惚とした表情は音楽に酔いしれているんでしょうか。金箔で天国感も出てます。
人生色々と苦しいが、芸術と愛という喜びが私達を幸せへと導いてくれるという風に感じました。
これ以外にもセセッシオンの中には、現代アートの映像作品がいくつも展示されていましたが、解説がなく本当に訳がわかりませんでした…泣
青年が街中を歩いていると転んでしまい、(めちゃくちゃ転び方わざとらしい)何事もなかったのかのようにぬるっと立ち上がりまた歩きだす。とかいう映像作品があったのですが、シュールすぎてもう笑ってしまいました。発想が貧困なので、七転び八起き的な解釈しか思い付きませんでした…。
けどセセッシオンのモットーは、建物の正面玄関に書かれてるように「時代にはその時代にふさわしい芸術を、芸術には芸術にふさわしい自由を」なので、このような時代を反映する新しい芸術を展示する大切な役割を今も担っているのだと思いました。
さて、その日の夜はウィーン名物のグラーシュと、ターフェルシュピッツを頂きました。
こちらがグラーシュのスープ。(Gulaschsuppe)
角切り牛肉をパプリカで煮込んだハンガリーから伝わった料理らしい。すごく美味しくて日本人でも馴染みやすい味でした。深くて大きい壺みたいな器に入ってたのでけっこう量ありました。 前菜として頼んだけど、パンもあるしこれだけでメイン行けましたわ…(笑)
こちらがターフェルシュピッツ(Tafelspitz)
ローリエ、セロリ、玉葱と煮込んだ薄味のボイルドビーフをソースにつけて頂きます…。何種類もあるソースでいろんな味わいを楽しめて美味しかったけど、ポテトが多すぎて胃袋の小ささを省みず二つ頼んでしまった事を後悔しました笑
ではまた、明日!