テス(BBC) トマスハーディ原作
前回と同じく、エディ・レッドメインの出ているBBCのドラマを購入。(ネタバレ注意⚠️)
ダーバヴィル家のテス
(Tess of the d' Urbervilles)
2008
英国文学の傑作として有名なので、以前から映像化はされてたみたいですが、最新のがこの作品。
前半が105分、後半106分と中々長かったです。
以下あらすじと感想。
主人公のテスは、農村で暮らす貧しくも美しい娘。五月祭、農民の女の子達が草原で輪になって踊るなか、一人の美しい青年(エディ)が現れて、踊りに加わります。
しかしその青年はテスを選ばなかった…!!(見落としてた?途中でテスの美しさに気づいてた)
ここで二人が踊っていたら、もっと違う結末になっていたかもしれないね。
テスの父は、ある日牧師から自分の祖先が貴族のダーヴァビル家だと聞かされる。
娘の玉の輿を狙い、両親はテスをダーヴァビル家に仕事を貰いに行け、と向かわせる。
そこで出会ったのがダーヴァビル家の息子アレック。彼はテスに惹かれちゃうんですが、なんとも強引。
案の定テスは寝込みを襲われてしまいます。テスは幻滅して逃げてきて、実家に帰ります。もうここからが悲惨。身ごもった赤ちゃんもすぐ死んでしまうし。
その後、テスは農場で働き始めるんだけど、そこで出会ったのがあの五月祭で見かけた青年でした。彼の名前はエンジェル・クレア。農場の乳絞り女子達からの憧れの的。
階級も違うエンジェルとの恋は皆ファンタジーとして楽しみ諦めていました。…しかし美しいテスは彼の心を捉えてしまい、二人は恋に落ちます。
予想通り皆の嫉妬をかうけど、結局応援してくれます笑
(一人、エンジェルを本気で好きだった子は病んでヤバイことになっちゃいますが)
そして二人が結ばれるまでの見所は、お姫様抱っこシーン。
川が増水してミルクメード女子達は渡れない。そこに名前の通り、救世主エンジェル!そしてクサいこと言うんですよ。
女子なら胸キュン間違いないし。
そして二人は無事結婚するんだけど、どうにもこのエンジェルも、恋に恋してる感じでテスそのものを見てないんだよね。結婚急かしすぎだし。 テスは結局過去のことを言えないまま彼と結婚。しかし、幸せな時は長く続かないんですね。
この悪い転機からテスはまた不幸に堕ちていくので、見てる人はエンジェルにかなりムカつくと思います。
多分この物語の悪役はアレックなんだろうけど、むしろアレックのがいい奴では?と全体的に思う笑 ただ最後の最後、エンジェルは名前通り、テスのguardian angelになるんですけどね。
誰が悪いかって真面目に考えたら、正直そもそも貧しいのにお金を酒代に使っちゃう位だらしなくて、他力本願で娘をお金を得るための道具にしようとしてる親がいけないんだと思いました。(テスがあまりにも可哀相なので原因探しをしてしまいたくなります)
ヴィクトリア朝時代の価値観とか、そもそもテスは本当にアレックをほんのすこしも気に入って無かったのか?(気に入ってたとしてレイプは犯罪だけど!)とか色々気になったり考えさせられるから、きっと名作なんだと思います。
あ、あと馬に乗ってるエディも見所です笑